腰椎椎間板ヘルニアを克服した私
現在は治療家として元気に日々患者さんと向き合っていますが、24歳の時に腰椎椎間板ヘルニアで3ヵ月寝たきり状態になり、心身ともに絶望的な生活を送っていました。
そんな私を救ってくれたのが、この「バランス療法」でした。
今は腰痛を感じることなく、普通の生活ができています。
当時腰痛に効くというものは全て試しました。
そして対症療法では、腰痛を治すことはできないことに気づきました。
痛みの本当の理由は何なのか?
根本原因(体の歪み)を取り除き生活習慣を見直すことで、腰痛とは無縁の生活を手に入れた私の体験談です。
普通のOLから寝たきり生活へ
どこにでもいる普通のOL
私は座り仕事の多いのOLでした。
長時間座って仕事をするので、肩こりや腰が重く感じることもありました。
その度にマッサージをしたり、ストレッチをしたり、シップを貼ったり、患部を温めたり痛みがやわらぐように自分なりに対応していました。
仕事仲間にも同じように肩こりや腰痛で悩んでいる人もたくさんいたので、自分の症状も特別なものではなく「デスクワークの宿命」と諦めていました。
突然のぎっくり腰
就職して2年目のある日、シャワーを浴びて風呂場から出ようとした瞬間に突然ぎっくり腰になりました。
身体を1㎜も動かすことができず、脂汗がどんどん出てきました。
その後少し動けるようになったので救急病院に連れて行ってもらい、痛み止めの座薬を入れてもらいました。
座薬が効いている間は痛みもなくなり動けるのですが、座薬が切れると耐え難い痛みとしびれで起き上がることもできなくなりました。
数日寝ていれば治ると思っていた腰痛がいつまでたっても治らず、痛みは増すばかりでついには座薬も効かなくなり起き上がれなくなりました。
ご飯もベットで寝ながら食べ、トイレにもおんぶして連れて行ってもらう寝たきり生活になってしまいました。
時間とともに回復すると思っていた腰痛が、逆に時間が経つにつれどんどん症状が悪化していきました。
腰椎椎間板ヘルニアの診断
1週間も続く激しい腰痛に不安になり病院でMRI検査を受けた結果、「腰椎椎間板ヘルニア」と診断されました。
あまりにも強い痛みがあるので神経ブロック注射治療(腰に注射を打ち痛みを軽減させるもの)をしていましたが、注射から2日もすればまた腰に激痛が走りコルセットがなければ立っていられず寝ているしかありませんでした。
そんな寝たきりの生活は3ヶ月続きました。
安静にしていてもひかない痛みや、整形外科の理学療法治療を何度受けても改善しない症状になんとも言えない大きな不安を感じました。
絶望的な生活
寝たきり生活が3ヶ月過ぎた頃、コルセットを着けていると少しずつ動けるようになってきました。
しかし動けると言っても、以前のように普通に生活できるレベルではありませんでした。
食事は椅子に座って食べれるようになりましたが、5分くらい座っていると腰が痛くなり、一旦ベッドで横になって休み、また痛みがひいたら座って食べるという食事スタイルでした。
電車で整形外科に通っていましたが、自宅から徒歩5分の駅に行くまで20分以上かけて休み休み歩いていました。
思い通りに動かせない自分の体が悔しくて、何度も泣きながら駅まで歩きました。この時の事を思い出すと今でも胸が締め付けられます。
時間が経つに連れて徐々に痛みは弱くなってきましたが、いつも腰は重く不安定な感じで常にぎっくり腰になりそうな感覚がありました。さらに左足には痺れがあったので、ずっと腰に負担がかからないように気をつけて生活していました。
仕事はぎっくり腰を発症してから5ヶ月後に復帰することが出来ましたが、月曜日から水曜日まで働くと腰の痛みがひどく立てなくなり、木曜日と金曜日は休むことも多くなんとも不甲斐ない働き方しかできなくなっていました。
腰痛改善を試みるも成果ゼロ
なんとか腰痛を軽減させようと、腰痛に効くというものは手当たり次第試しました。
・鍼灸院でのお灸や鍼での治療
・整骨院での牽引療法・電気治療
・整体(骨をボキボキ鳴らすような激しめのもの)
・マッサージ(強い力ではなく優しく揉みほぐすようなもの)
これらの治療を受けると、治療後2日〜1週間程度は痛みが軽くなりましたが、またすぐに元通りになっていました。
一生これらの治療に通い続ければこんなにひどい腰痛があっても生活できる!とも思いましたが、治療に通い続ける労力を考えると落ち込みました。治療から解放されない事、いつまたあの強い痛みが再発するか分からない恐怖で暗い気持ちで生活していました。
自分の体質改善をするために下記のことも試しました。
・ヨガ
・ピラティス
・水中ウォーキング
・コアトレーニング(体幹を鍛える軽めの筋トレ)
・腰痛体操(整形外科で教えてもらったストレッチ)
しかし運動の最中に痛みがでたり、翌日に腰痛が悪化することが多く、どれも長く続けられませんでした。
自分の体に対して自分でできることがないと突きつけられ、他者に頼らないと生きていけない無力感でいっぱいになりました。そして、こんな普通の生活もできない自分には、まともな仕事もできないし、結婚もできないだろうし、自分の身体でさえ支えられないのに妊娠・出産なんて完全に不可能の世界だと感じ、夢も希望もなく真っ暗な絶望の中で生活していました。
手術という選択肢
あまりに回復しない症状を診て主治医の先生に飛び出した椎間板を切除する手術を受けないかと言われました。
ただし手術をしても完全に回復しない人もいるし、再発のリスクも3割くらいあること、そして逆に手術でしびれや他の症状が出ることもあると説明を受けました。
将来の夢も希望も完全に失っていた私ですが、この手術を受けた方の体験談を検索して読むうちに手術が最善の手段とは思えず、手術は受けないと決めました。
バランス療法との出会い
そんな時、偶然知り合いから【バランス療法】で私と同じような重度の腰痛を克服した方の話を聞き、とにかく施術を受けてみました。
衝撃的な回復と見えた希望の光
問診の後に、バランス検査をしました。腕の上がり方や股関節の開き方、膝の曲がり方を左右で比べるのです。
私の思っている以上に左右差が大きく、初めて自分の体の歪みに気がつきました。
バランス検査は、関節の動きを通して筋機能やその支配神経の機能を確認できるもので、レントゲンやMRIを使わずに簡単に身体の現状を確認できることにとても驚きました。今まで病院で色んな検査を受けてきましたが、どの検査でも分からなかったことを教えてもらいました。
施術では腕を軽く動かしたり、足をとても軽く動かすものでした。今までバキバキと音が鳴るような強い施術を受けてきたので、腰にも触らないとても弱い刺激のこんな施術で治るのかと、とても不安になりました。
しかし、結果はすぐに分かりました。
施術途中に立ち上がった瞬間、長いあいだ常に感じていた腰の重さと痺れがなくなっているではありませんか!
それだけではなく、寝返りをする時の体の軽さ、歩く時の足の出しやすさ、腰の不安定感もなくなり、腰の痛みや違和感が完全になくなっていました。
久しぶりに「体が正常に動く」ことを感じられた瞬間でした。
そして再度バランス検査をすると先程まで左右で動きがバラバラだった腕や股関節や膝が左右同じように動くようになっていました。
私は施術が終わる頃には「腰痛を治すことができる!!」と確信し、腰痛克服への希望の光が見えました。
あの絶望的な腰痛で結婚も出産も諦めていました。運動もできないだろうし、だた毎日ゆるく生きていく退屈な生活しか想像できなかった私はあまりの感動で興奮が収まりませんでした。
私の腰痛の原因は飛び出した椎間板が神経に触れていることでしたが、さらにその原因は椎間板を押し出すような骨の動きで、さらにその原因は骨を動かす筋肉の動きであり、またさらにその原因は筋肉に命令を出している神経の働きにあることが分かりました。神経の働きに異常があり、その最終結果としてあの腰痛が起こったことを説明され、今まで痛みを無くすための施術ばかりで、神経の働きを変化させるような施術ではなかったので症状が良くならなかったことにとても納得しました。
筋肉に正しい状態を覚えさせる
初回の施術で腰の痛みはなくなりましたが、3日くらいでまた腰に違和感が出始めました。ただこれは先生が施術時に教えてくれていたので不安になりませんでした。
筋肉は形状記憶することができる。
つまり私の体のは歪んだ状態を長年記憶しているので、施術で歪みを取り除いてもまた元の歪んだ状態に戻ります。
しかし筋肉に正常な状態(歪みのない状態)を教え続けることで、筋肉はそれが本来の状態だと思い維持するようになります。
施術を定期的に受けることで、筋肉に正しい状態を覚えさせ歪みにくい体を作ることができるのです。
私の場合、最初の頃は1週間に1度施術を受けました。初めは3日〜1週間で腰の違和感が出てきていましたが、それが段々2週間〜3週間なんにも症状が出なくなりました。症状が出なくなってくると、施術の間隔も2週間に1回、1ヶ月に1回となりました。
とても症状がひどかった私ですが、バランス療法に出会って1年ほどで腰痛を感じることなく普通の生活を送れるようになりました。
生活習慣の見直しも大きなポイント
私の腰痛を引き起こしていた体の歪みは何から生まれるのでしょうか?
歪みは生活習慣や体の使い方で生まれます。
例えば、足を組んで座ったり、同じ肩にカバンをかけていたり、片足に重心を乗せて立つなどの習慣で歪みは作られていきます。(私はこの全てをやっていました。)
施術で歪みを取り除いても、このような習慣を継続していたのではなかなか歪みは解消されません。
施術と併せて、歪みを作る悪い習慣をやめる事も歪みをなくす大きなポイントです。
私は仕事中に座っていることが多かったのですが、そのほとんどの時間足を組んで座っていました。逆に足を組まずに座ると落ち着かないほどでした。
しかし施術を受けて歪みが解消されると、足を組んで座る方が「よいしょ!」と頑張らないといけないくらい組みにくかったのです。足を組んで座る方が楽な時はよほど骨盤が歪んでいたんでしょうね・・・。
今の私にできること
腰痛を克服した私は結婚し、子どもを2人自然分娩で出産し、現在子育てをしながら働いています。24歳の私が諦めていた生活を今できています。
痛みはどこかで自然発生して偶然降りかかるものだと思っていましたが、痛みを作っているのは体の歪みで、その歪みは自分の悪い生活習慣で作り出したものでした。
かつての私のように辛い痛みや不調を抱えている方に、痛みのない生活を諦めて欲しくない!少しでも快適な生活を送ってほしい!という思いで患者さんへの施術と生活習慣改善のアドバイスをしています。
痛みや不調の本当の原因は、神経や筋肉・骨格の機能が正常に働いていないことです。
バランス療法は、病気や症状を治す治療ではありません。
しかし、その病気や症状を生み出している【身体そのものの機能を正常化させる治療】です。
体の不調に悩んでいる方、諦める前に私と一緒にその本当の原因を見つめ、改善しませんか?
私がこの治療と出会って感じた希望を皆さんにも感じていただきたいと思っています。